「千円札は拾うな。」いいえ、拾います

以前に「非常識な成功法則」とう本について記事を書きました。

「非常識な成功法則」をもっと非常識に実践する
やりたくないことリストを作成してみました。きっかけは「非常識な成功法則」という本を読んだからです。意外とやりたくないことを挙げるのは難しいですね。結局本に書いてあるのとは違ったリストを作りました。

この本を読んで思いだした本があります。10年くらい前に読んだ「千円札は拾うな。」です。


共通しているのは「非常識」だどいうこと。「非常識な成功法則」に関しては、正直なところそれほど非常識さを感じませんでした。

非常識というよりも、「知らないこと」を教えてくれている本のような気がします。

しかし、「千円札は拾うな。」は本物の非常識です。タイトルからして非常識です(笑)

実際に著者が代表を務めていたワイキューブは倒産していますしね。この本に書いてあることを全てやったらそうなるのでしょう。

でも「常識にとらわれるな」というメセージは当時の私には響いてしまいましたね。

かなり無茶苦茶なことを書いている本ともいえますが、私はこの本好きなんです。

目次見るだけでも楽しめる本

この本のレビューを見ると辛口のコメントが目立ちます。会社を倒産させちゃった人が書いた本ですから、無理もありません。

経営者の立場で読むと、とんでもない本なのかもしれませんね。まさに非常識極まりないといった感じでしょうか。

この本に書いてあることを、実行する前提で考えるとそうなっちゃいますよね。

でも考え方とが発想という観点で読むと、とてもおもしろい本なのです。

本のタイトルもそうですが、見出しもかなり楽しめます。

勤勉は悪、努力は報われない

引用:安田 佳生. 千円札は拾うな。

これだけ見ると、とんでもないことを言っていますね。

しかし、こんな説明を加えるととうでしょう?

問題は、何を「 勤勉」と言い、どういうことを「努力」と言うのかという「言葉の定義」が昔と今では違っていることに多くの人が気づいていないことだ。

引用:安田 佳生. 千円札は拾うな。

かなり印象が変わってきます。着眼点が違いますね。気付かされる部分が出てきます。

この本の特徴として、見出しで惹きつけてきます。

えっ? 何言ってんの?

と興味を持たせて、本文で納得のいく説明をしているパターンが多いですね。

としぞう
なるほど、それならわかる!

まあ、本文も常識外れの場合もあるのですが…
特にお金の話はね、この人は…

としぞう
なるほど、だからか…

忘れられない言葉

この本はおもしろいだけではなく、私のその後の人生を暗示させる言葉が書かれてもいるのです。

優良顧客を作ることは大切だが、優良すぎる顧客は作ってはいけない。優良すぎる顧客というのは、いなくなったら困るお客様のことである。

引用:安田 佳生. 千円札は拾うな。

この本を読んだのは営業マンだったころです。読んだときには既に「優良すぎる顧客」を作ってしまっていたのです。

私自身も会社としてもこの事は認識していたし、改善しようと努力はしていました。

しかし改善できないまま、この企業は去っていきました

永久に売れる商品がないように、永久に買ってくれる顧客もいない。

引用:安田 佳生. 千円札は拾うな。

この言葉が強烈に刺さりました。本を読んでから2年後のことです。

当然、私が勤めていた会社は大きなダメージを受けました。その後、立ち直ることなく会社は無くなりました。

実際にはこれだけが原因ではないし、倒産でもないんですけどね。

しかしこのことがきっかけとなり、要因のひとつとなったことは間違いありません。苦い思い出です。

悔しい想いで過ごしていた中で、この本のことを思い出していました。

まとめ

タイトルにそそられて購入した「千円札は拾うな。」。久しぶりに読み返してみましが、やっぱりおもしろい本ですね。

実はワイキューブが民事再生法適用から1年後に著者が出した本「私、社長ではなくなりました。」も読みました。

私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日

「千円札は拾うな。」からは著者の「自信」や「強さ」を感じることができました。しかし「私、社長ではなくなりました。」では「弱さ」しか感じられません。

まあ、そりょそうですよね。会社が倒産してるのに自信満々では困ります(笑)

この本で少しだけ強さを感じた箇所があります。

約三年間。売上が激減し、社員の多くが会社を去り、残った社員のモチベーションが下がり続けるなかで、「必ず返す」と私は言い続けていた。  返せるはずがないと、心のどこかでわかっていながら 。

引用:安田 佳生. 私、社長ではなくなりました。

何故か土方歳三を思い浮かべてしまいました。ちょっと無理やりっぽいですけどね。

近藤勇を失い、新政府軍と戦い続けていたころの土方歳三。彼も負けることはわかって戦っていたと思います。でもいざ戦場に行けば勝ちにいく戦をする。

時代が違いますからね、会社経営でこれをやってはダメなんでしょうね。

だけどこの著者は憎めないんですよ。

としぞう
でも千円札は拾ったほうがいいかもね!
オッサン
一円を笑うものは一円に泣く
としぞう
ややこしくなるから、今日はやめとけ